2012.02.08動き始めた市場のシナリオを考える!

201202001.jpgのサムネール画像昨年12月末には、金価格も大きく下落して終了、
内外の株式市場も2011年を通じて少しのプラスか
マイナスで終えました。
ところが1月に入って金価格は11%上昇、世界中の株式市場も
8%から12%の上昇に転じました。月次で11%の上昇となった
金価格は実に29年ぶりとのこと、いったい市場で何が起きて
いるのでしょう?
巷に溢れている様々な情報から見ると、上がる材料も下がる材料も百花繚乱であり、何が本当なのでしょうか。


経済が勝つか?市場が勝つか?
例えば今ここに100人の投資家がいるとします、99人が1万円ずつある株式を購入したとしましょう。全体の99%の人がこの株式が上がるとみて買っているわけですから、経済実態としては上昇を予想することができます。
しかしここで、1人の人がこの株式を200万円分売却したらどうですか?99万円の買い需要に対して200万円の売り需要ですから、明らかに株価は下落します。
つまり、実体経済がほとんどの市場参加者が上がると予想しても、たった一人の参加者が大きな力で反対の動きをするとこのような結果になる、これが市場なのです。多くの人が下がると思っていても大きな資金が上昇を目指して買えば上昇につながります。今では、実物の株式や商品などの市場よりも、デリバティブなどで大きく倍率をかけることができるヘッジファンドによる実体経済以上の市場の力のほうが遥かに大きいのです。


1月に起きた金の上昇は、昨年末にユーロ市場に投入された約50兆円の3年融資資金が功を奏し、海外のファンド筋が買い戻しているとのこと。また先週25日にはアメリカのFRBが低金利据え置きと同時に2%のインフレ目標を設定し、これを大きく下回ればQE3(=量的緩和策第3弾)も有り得るとの発表で株式市場もこれを好感、アメリカだけにとどまらず中国やインドなどの新興国の株式も欧州の株式も上昇したのが1月の状況でした。


201202002.jpgのサムネール画像ヘッジファンドと同じことをやればいい?
今年の世界の主なリスク要因は、
1. ユーロ圏の経済危機
2. 中国の経済減速
3. アメリカの住宅実需の回復
4. 中東情勢

1から3までは経済が回復するのか?悪化するのか?
という見極めです。ここしばらくの表面的な発表では、景気回復の兆しが報じられていますが、アメリカも中国も国のトップ交代を控えているために、正しい情報が報じられているかどうかは疑問です。


ただ、これまでの市場の状況から考えて、行き過ぎた物事は必ず元に戻る動きがでる、つまり今の円の価値(円高)は、アメリカドルが売られた結果上昇しているに過ぎない、異常値ですからこれは必ず適正化されると考えています。時期や動きの幅は読めませんが、遠からず円高は終焉に向かうとみていいでしょう。


ヘッジファンドは最先端のコンピュータを駆使して、人間の受発注の隙間に入り込んで売りも買いもできる、そんな仕組みのものがほとんどです。
ヘッジファンドと対決するのは、個人レベルでは到底太刀打ちできませんので、私たちができるスローな投資つまりこの円高をチャンスとして活かす事です。アメリカドルを買うもよし、ユーロを買うもよし、外国株でも金でも、いずれ大きく戻ってくる円安までただゆっくりと眺めているだけでいいのです。

円安に向かうと何が起きるか?いよいよインフレ(=物価上昇)が止まらなくなってくると予想しています。今が外貨建ての財産を持つ最後のタイミングであり、インフレに備える最も身近な防衛手段です。

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